めんきょ

■目下バスツアーの作成中。
お客様の要望を聞きながらそれに沿って構成する貸切作業とは違い、募集型のツアーだと、
   「ハズレた事を考えてしまい、ついつい晩熟(おくて)になってしまいがち。」

よって面白いコースが出来ない傾向にある。


私の悪い癖です。管理人です。




■午前中に綺麗にジャケットを着こなしてる高齢のジェントルなお客様が来所。それはそれはゆっくりと登場した。
聞けばツアー参加の申し込みではない。行政絡みの「高齢者が運転免許証を返納すると、地元路線バスの運賃が半額*1」となる『ノーカー・サポート優待証』発行の手続きだった。

■警察で免許を返納し、発行手続きで必要な書類と引き換えになるのだが、何故かウチの事務所で対応が出来ない。
駅前のバス案内所となる。
 この老紳士が初めてではない。以前にも何人も来た。警察でココと説明されてるようだ。

■その案内所よりもウチの事務所の方が警察からは全然近い。
行政に協力する形で参加したのだろうが、弊社からの警察への説明が行き届いてないようで、老紳士は言う。

「警察でね、ここでもできるから。と言われたんですよ。ダメなんですか。するとドコに行けばいいのかな?」

 女性のスタッフが一生懸命説明するも、補聴器をつけており何度も説明していた。地図を印刷したりして。。。
困り果ててたので小声で「あ、俺送りましょうか?歩いて来られてる様だし。。帰りに警察寄って駅の案内所へ案内するようにお願いしてきますよ。」と、老紳士を駅まで送る事にした。そのほうがハナシは早い。


■車内で「スミマセン。ウチで処理できないんですよ。ちなみに運転暦はどのくらいだったのです?」と聞くと、
   「昭和35年に取りました。」と、ちょっと嬉しそうに一言。

 「すごいですね。大先輩だw」なんて敬意を込めて返したら余計に照れてた。
なのに潔く返納なんて、『ちょっとカッコ良いぜ!でぃ〜ちゃん!すごいよ、でぃ〜ちゃん!』と心で叫んだね。
 だって半世紀だよ?。


■駅に着くも、バス専用ロータリーのところに案内所があるので、少し離れた場所に車を置き、一緒に窓口まで。
すごくゆっくりとした足取り。
 『このペースで歩いてきてたんだ…。駅まで歩かせちゃうトコだった…』
と、思いながら窓口のおばちゃんへバトンタッチ。
 
 おじいちゃん、何度も何度も「ありがとうございました。」と。
「いえいえ、コチラこそ申し訳ありませんでした。あ、バス ジャンジャン乗ってくださいね(笑)」でお別れ。


■会社の敷地で一番手前にある部署なので、たいてい自分らの「観光」の窓口にやってくる。で、いつも謝って事情説明する。時に連れてきた家族に文句言われながら。。。『ここ、観光バスの部署だってば!』なんて言ったって来た人にしたら同じ会社だからね。
 だったら、"根源を断てばいいぢゃん。"と言うこって。警察に駅前案内所への説明にしてもらえばいい。
出過ぎた真似とは思ったが、簡単な事だ。


■警察署到着。何故だか大賑わい。駐車場も満車状態。大盛況で(爆)
免許更新や、申請関連の人、反則金と言う名の"お布施(爆)"を寄付する人たちでごった返していた。
 反対側の暇そうな窓口の婦警ちゃんに「カクカクシカジカで・・・」と最後まで言い切る前に「あ、では、交通課の方へ…」と通された。が、お約束の「待ち」・・・
 暫くするとさっきの婦警ちゃんが出て来て「今、対応の人数が少なくて。。申し訳ありません。お待ちいただいてもいいですか?」と。丁寧だったから許す。(←勘違い野郎?)

 直感で『この盛況っぷり(笑)を見ると、ロクな待たされ方しねぇな。』といつもの脳内エコー(爆)。「いえ、また来ますよ。お忙しそうで…。 会社近いし。」で署を後にした。

 が、結局午後からバタバタして、行くの忘れてた。。。
 明日行くかね。


■しかし、今日のおじいちゃんじゃないけど、免許を返すって今の自分では毛頭考えられない。年取れば考え変わるモンなのかな??  実に引き際が良いというか、ちょっとカッコいいわな。
 大袈裟でなく尊敬に値する。俺もこう潔くそうできるでぃ〜ちゃんになれるのかな? なんて。
なかなかの勇断だと思ふ。

しかも、考え方によっちゃ、"これから起こりうる交通事故の要素が確実に1つ減った”となるワケだ。


■なんか勝手に「♪ちょっ〜っとイイ話ぃ〜」 でした。

あれ?「う〜ん」?  では何故でしょう?マツコさん?(By 羽鳥)

*1:高速バス・コミュニティバス等一部除外あり