クライマーズ・ハイ

■80年代とかの設定の邦画を観るとき、ストーリーよりも、小道具や背景を気にしてしまう。
例えば、街中のシーンで「いや、この時代にこの車は走ってね〜だろ」とか、「この電車、新型じゃん!」みたいな(爆)

監督からすれば「招かれざる観客」

   管理人です。



■テレビを替えてから、すぐに「レンタロウ」してきた。
 「ハンコック('08米)」が目当てだったが、ついでに気になってた「クライマーズ・ハイ('08日本)」を借りた。



■ハンコックは、CMのシーンで面白そうだったので借りたが、ストーリーの最後は何だか意味がわからなかった。




■逆に嵌ったのが「クライマーズ・ハイ」だった。
日航機墜落の悲劇をベースに、地元新聞社の葛藤を描いてるのだが、あの活気付いた編集部の空気がたまらなく好きになった。
 毎日「今日の見出し」についてミーティングを行う。日航機全権の悠木扮する堤真一が提案し、編集長や上司・部下がヤイヤイ話す。


ああいうミーティング、毎日必要だと思うなぁ。と自分に置き換えたり(笑)
 


 はっきり言って、言葉遣いとかは汚いケド、きっちりこなして行く。なんかいい雰囲気だった。
さすがに毎日の締め切りとかを考えるとああなるのかな?と、リアルさも伝わってきた。



■時代設定も、日航機墜落の時なので、自分もガキながらリアルタイムだった。
出てくる車なども、'80年代の車ばかりだった。 

 が、ここで小悪魔君が騒ぎ出す。
いかにも!って感じのレストア車ばかりだった。綺麗過ぎるし、弄りすぎ(爆)

 途中、新聞社の前をスカイライン(ジャパン)が走り抜けるが、17インチくらいのホイールに、砲弾マフラーだった。ちょっと今時な弄りかた?
ま、仕方ないよね。でも、それだけ車を集めるのもラクじゃないよね。
 
 この性格、なおさなきゃだわ。





■構成は回想シーンがメインで、現在と過去を行き来するもの。
1週間レンタルだったので、3回見たが、2回目以降はいずれも回想シーンだけ見た(笑)
あのバタバタ劇が面白くて。

 ストーリー的には、ハンコックのあとだったので、かなりまともに感じた(爆)

 が、回想シーンのラストで、特ダネをモノにした現場サイドからの電話で「はい、間違いない情報です。でも、なんかこれ、出来すぎじゃないですか?」の連絡に、特ダネとして打たなかった(ボツ)ところらへんが、ちょっと難しく感じた。
 訳がわからないのではなくて、考えさせられた。

  

■ここで書くのはいささか不謹慎な感が否めないが、「航空機事故、鉄道事故モノ」というのに興味がある。
エアポートシリーズや、華氏911、そしてこの日航機の件。
 DiscoveryChannel(CS 米)のゼロアワーシリーズとか検証モノが大好きである。

 普通の事故だったのに、陰謀説が出たり、またその逆だったり。



■話は戻って、「クライマーズ・ハイ」では、そういう検証モノではないのだが、最後は何か臭ったね(笑)
話中にもでてたが、墜落直後は山への立ち入りが禁止されてたという。
 仰山の死体を片付けるためだったと私は思っているが、マスコミ関係者や、地元の消防団らが県警から待ったをかけられてるあたりも、何とも興味深い。





■キャラもなかなかいい味出してて面白かった。と私は思いますが。。。一番好きなのは「等々力部長(遠藤憲一)」あのキャラは濃いい!
考えが古臭いトコが笑えるが、最後いい人だった。


"プロジェクトX"のあの独特なナレーションで有名な、田口トモロヲ氏を初めて観た(爆)




■皆さんも観て見ては?