貴婦人

■今日は休み。


■軽く部屋の掃除をしてたら「ぼぉぉぉぉ〜」と汽笛が聞こえた。
空耳かと思ってたが、「あ゛!もしかして、C57かっ!」とすぐにピンと来た。
 またまたキャンペーンで、内房線を走るのを知ってたから。


■即効でデジカメを抱え、車を飛ばして駅前へ。
 やはり鉄ヲタ君が撮影スポットに20人くらいいたので、「まだいるな」と判断し、車を路駐するも、忘れ物をして戻ったら、こーゆー時だけ変に偉そうに機関区周辺をうろつくパトカーの姿が。
      「ったく、他にシゴトあるだろ?」 
と思いながらコインパーキングに車を入れ直し、カメラ片手にスポットへ向かった。
 歩いて行く途中、パトカーはチャリンコのお姉ちゃんをパクってた(爆) 「を?シゴト見っけたか!」とその脇を通過しながら、
     
      「姉ちゃん、何やらかした?(笑)」

って顔で通過。
途中、チラ見できたが、建物が邪魔だったので、いつもの場所へ。



■その場所は、以前D51が来た時も寝床として数日間停泊してた時に真正面から撮れる場所だったので、地元の鉄っちゃんたちからすればある意味お約束スポット。
思いっきり住宅街だが・・・


■そこで見たものは、やはりC57 180号機だった。
普段は磐越線を走る「ばんえつ号」の牽引を勤めている。
が、カクカクシカジカで急きょ仕事が舞い込んできたのだ。


■2月13日〜15日に予定されてる、京葉線:千葉みなと→内房線:木更津間を走るイベント列車 「SL春さきどり号」の牽引機として、おそらくは試走で来たもの。

 本体は、前回の千葉のデスティネーション・キャンペーンでも牽引した「D51 498号機」がその役を務めるはずだったが、昨年末に東北地方のイベント列車牽引での出張先にて、あってはならない「空焚き」をしてしまい、全治1年半を宣告され目下入院中とか。

で、私的には嬉しい「C57 180」号機が代役を務めることになった。


■正直、D51だったら飛んでは来なかったと思う。
何故なら今回の主役は「貴婦人」と称されるほどスマートなデザインの持ち主である「C57型」だから。
 
 D51の「D」は動輪の数を示すアルファベット。よって4輪が動輪となる。
 C57の「C」はと言うと、  その通り!、3輪が動輪だからである。

 ほぼ同じ全長で、3輪と4輪を組まなくてはならない場合、4輪の動輪の直径は必然的に小さくなる。
よって、Cの3輪の場合、動輪はデカイのだ。そこがまたダイナミックで。

 

 おまけにボイラー部分がスマートな型なので、細く優雅なシルエットとなる。
で、冒頭の「貴婦人」という愛称で親しまれているのだ。


■しかも、今回は小改良を受け「門デフ」と呼ばれる形の排煙板が取り付けられていた。
蒸気機関車の絵でよく見る、前部にあるの象さんの耳のような両側の板。これは、煙突の煙を真上に持っていくための整風板のこと。
これが小さめのものに改良されたもので、九州は門司の機関区にて用いられたことから名前が「門デフ(もんでふ)」と称されるようになる。
 ウチの師匠(父)は九州の八幡出身のため、ガキの頃はこの型ばかりだったと言う。


■本当はウチの師匠も連れて行こうと思ってたが、試運転の確たる証拠もなく、「自分のマチガイだと悪いな」と思って出てきたので、とりあえず電話して「やっぱ来てるわ。しかも門デフで」と連絡。
 趣味の模型作成の資料として「何枚かアップで撮ってきてくれ」とのオファー(爆)。

 デジカメだったので、大した望遠にはならなかったが、それなりに録れた。


■しかし、既に来てた鉄ヲタさん達、習志野ナンバーの車やらがあったが、さすがですね。今日走る事知ってたり、あの撮影場所知ってるってトコが。。。(笑)


■本番はどっか撮りに行ってみたいが、面倒やね(笑)


■今も監視のスタッフが付っきりで停車してるだろうが、空焚きしないでくださいね。
明らかにD51の空焚き事件は「ヒューマン・ミス」としかいいようがないからねぇ。

 せっかく1000両以上在籍したD51の中で、一番状態のいい498号機を時間掛けて復活させたのに…



 復活させるのも人間。壊すのも人間。後者のほうが簡単だもんね。