昨今のカメラ事情

左:NiconF601 右:Lumix FZ10

 私は「超アマチュアキャメラマン」である。

 昨年の9月だったか、添乗で上高地・高山に行った時のバスのトランクに、Nikonの望遠付き一眼レフが三脚とともにトランクに横たわっていた。自分もその時にデジカメ「Panasinic Lumix FZ10」というカメラを持っていった。上高地で隙をみて撮ろう。と企んでいたからだ。
 聞けばその一眼レフはドライバーの私物だそうで、実は趣味であるという。今までその事を知らなかった私は、ショックとともに、妙な親近感も沸いた。結局、ドライバーは撮らなかったが、年末の忘年会の時に「外付けフラッシュ・三脚・遠近レンズ」というフル装備で手腕を大いに発揮してくれた。勿論、ドライバーが潰れて(酒)からは、私が遊ばせてもらっていた(笑)
 
 そしたら、先日休暇だったが別件で事務所に顔を出したそのドライバーが、何やら更にゴツイカメラを持ってきた。しかも「買っちゃったよ(ニヤリ)」と耳元で囁く(キモイ)。
 見せてもらったのが、液晶のついた一眼だった。そう、Nikonの「D200」という新型のカメラだった。
 「ををっ!」と飛びつき見せてもらった。レンズはフィルム一眼の流用が利き、これまたゴツイのが着いていた。しかし、私のPana機では液晶がファインダーとなり撮影が可能だが、D200ではどのボタンを探しても液晶表示にならない。そして、オーナーも「まだ説明書ちゃんと読んでないから分らない」との事だった。
 が、私は思った。
 記録系がデジタル処理になったワケで、基本は小さなファインダーで覗く一眼レフだから『画面なんぞで撮影してくれるな!』というメーカーからの意図ではないか。厳密に言えば、画面ではピントが曖昧になる事を、私はPana機で痛感している。だから、ちっちゃなデジカメのような「手軽さがウリ」な撮影法はこのカメラを買った人には「邪道」と考えるべきお作法なのだと。
 
 ポケット時刻表を彷彿させるサイズの取説を、パラパラ見ても、やはりそんな事は書いてなかった。あくまで「確認用・各種設定用」としての画面に徹している模様。(事実は不明)
 しかし、情報量が凄いのでビビった。フィルムカメラ市場が縮小する訳だ。
 HPでD200の仕様を確認したが、使いこなせないと思った。

 でも、D200を見るとまるで「写ルンです」状態の私のPana機も、画面で撮れるちっちゃいデジカメ感覚と、各種設定が可能なので、ちと大きいが二刀流で私には丁度良いかな?と思っている。大きい一眼レフは、私を『この世界』へ導いてくれた「Nikon F601QD(フィルム)で十分だ。