銀座・・・

 以前の職場は東京の銀座だった。某中国家庭料理の店で働いていた。
 10年近く働いたものの、サービス業なんで時間的制約がキツイ。もっと自分のやりたい事を…という甘い考えで思い切って退社。
 
 それからバイト生活で、半年以上経った今日、野暮用で銀座へ出向いた。そんなに経ってないのに、やたらと懐かしく感じた。それもそうだ、以前は毎日のように行ってた訳だし。退社してから1度も行かなかったからだろう。
 今日見た銀座の街は、全然雰囲気が違って見えた。勤務してた時代に視界に飛び込んできた景色とそんなに変わってないはずなのに。
なぜか?1つは転職先が決まり、第二の人生を踏み込もうとしてる自分がいて、ほっとした部分があるからかも知れない。
 今日の銀座のイメージは、「これからの自分にエールを送ってくれてる」気がした。東京の街ということで「喧騒」という言葉しか思いつかなかったが、今日は「抱擁」という言葉もアリかな?と感じた。
 要は、それだけ自分が追い込まれてたんだな。と痛感した。

 街の景色に感情なんてないのはわかってるが、今日はある気がしてならなかった。