芳香剤と消臭剤

▼私はスモーカー(非・ヘビー)
なので,仮に愛車が中古市場に出たとするならば"喫煙車"でR.

▼乗り込んだときのにほひが,明らかに"ヤニ車だ"と思うようになってから,固形の「消臭剤」を導入.
 明らかにいいシゴトをしてくれたのが分かった.

▼暫くその体制が続いたが,あるとき,人の車に乗せてもらったとき,いいにほひだったので,「興味深いねぇ…」と思い,思い切って芳香剤を購入した.

▼あからさまな「芳香剤」なので,消臭効果はゼロ.あくまでかほりを撒き散らす為に生まれた商品.
 しかし,蓋を開けた瞬間は「キツッ!」というくらい匂ってたくせに,車に搭載(大袈裟?)してからは,不自然なほどに,にほひがしない.『意味無ぇな・・・』と思いながら数週間後,重要なことに気づいた.

▼車内清掃の際に,助手席の下に「何かがある?」と思い手を入れると,そこにはまだまだ現役!とばかりの「消臭剤」が潜んでいた(笑) .
 「芳香剤」導入の際に,その存在をすっかり忘れていたのだった.
 にほひがしない原因が,"独り調査団"により明らかになった瞬間だった.
 心の中で「号外」が配られるほど…

▼結局,芳香剤がせっかく噴霧(霧ではない)した"かほり粒子"たちは,助手席方向からの"かほり撃退粒子"に飲み込まれていたのだった.天使とデビルの決闘が常時繰り広げられていたのだった.更には,その決闘に気づかず,首をかしげながら運転するアホオーナーとの,いわば"三社面談"が繰り返されていたのだった.
 
▼気づいたときには,芳香剤は「ちゃんとシゴトはしてたんだよ!」と言わんばかりに弱っていた.実に申し訳ないことをした.

▼芳香剤はにほひを撒き,消臭剤はそのにほいを"敵"と判断し,殺していたわけだから,「プラマイゼロ」の世界だったんだ・・・と天を仰ぎながら涙した.
 そして今日は,ちゃんと"芳香剤"だけの日々を送っている.

▼皆さんも,そんな経験…ないよな…(汗)

お粗末!