パッシング

 とある小さな交差点。右折車が入り込めず渋滞していた。原因は勿論その右折車だが、その後には特大の高速バスがすり抜けられないものだった。
 私は対向車。左折するつもりだったので、その車に向かって「お〜お〜、ほれ、先に曲がれ!」とパッシング。おじさんはパッシングではなく、こちらに手を上げて勢いよく曲がって行った。そして、その後始めての「グッドマナー」な体験をした。
 なんと、後で詰まらせていた高速バスが、曲がる直前の自分にパッシングしてきた。
「ありがとう。困ってたんだよ」とも取れるものだった。『ドライバーも気になっていたんだな。』とチョットいい事した気分だった。
 パッシングというと、どうも「そこのけそこのけ・・・」のイメージが付き物だが、こういう爽やかな使い方もいいな。と思った。

 そのドライバーさんよ、カッコよかったぜ!

でも、実は「もっと真ん中に寄って待ってろよ!」なんて事だったら、勝手に美化したかもしれないが、(笑)「え?なんだなんだ?」と、私が一瞬見上げたドライバーの表情からは、そんな感じは微塵にも伺えなかった。

 なんかいいね。こーゆーの。