通学路あり

▼前回「梅雨」を宣言したのに、あれから雨は1日だけ。
くどいようだが、「異常気象」だ。保障する。
▼私がまだ可愛かった小学生の頃は、「6月=雨」の印象しかなかった。
    「紫陽花とマイマイと轢かれた蛙・・・乾燥してた肥料(牛糞)が雨で戻された畑…」
 そんな言葉がピッタリな美しい道のりだった。毎日片道3Km、山を一つ越えて、近道と呼ばれる経路が一杯あった道のりだった。嗚呼懐かしい。
▼人が死んでても気づかれないんじゃないか!と思ってしまうようなジャングル地帯だった地も、今や切り開かれ、人が住んでいる(笑)家もどんどん建設されている。
 
▼その道は、今や裏ルートとなってしまい、交通量も少ない。新興住宅街にいい道が出来たからだ。しかし、私は時々この美しい思い出の詰まった山道を今も車で激走したりする。なんせ、6年(小学)+3年(中学)通った道だ。コースが頭に完全にインプットされてる。昼は対向車がわかりずらいので、変わりつつある景色を楽しみながら走るが、夜の対向車はライトの光でわかるので、80Kmくらいで走る。快感である。別の言い方をすれば単なるバカ。

▼しかし、今も「通学路」の標識は健在である。アスファルト上の「通学路」の文字も虚しい。まだ都会に住んでた頃、帰省したときに思わず写真に収めたくらい画(え)になってた。
▼賑やかだった通学路も今や児童の数も減り、「過保護なこの時代に、こんな道通らねぇだろうに」と思いつつ、あの兄は30年以上もずっと小さな妹の手を引っ張って歩いている。
今はママが車で送迎してる。この兄を見習え!と言いたい。